永遠、というものがあれば
しばらく黙っていた陽斗が呟いた。



「陽菜、不安?」



返事さえ出来ないよ。



口に出しちゃうと、嫌な考えが現実になっちゃう気がするから。



「陽菜…教えて?不安なの?」



もうごまかせない。



多分きっとばれてる。



「ごめ…んね。わ、たし…応援する…って言って、た…のに」



泣きながらしゃべる私の言葉をじっと聞いてる陽斗の表情はみえなくて。



「…ごめんね?」



繰り返す私の言葉は強く抱きしめる陽斗に遮られた。


「謝るな。俺だって同じだから」



陽斗も同じなの?



「離れたくないよ。すげー好きだし、大切に思ってる…」



「こんな私でもいいの?」


「どんなだよ」



笑って私の顔を見る陽斗。


「どんなでも、陽菜がいてくれるだけで俺は十分」



「陽斗〜、好きー!」



陽斗は私を不安にさせたり喜ばせたりする天才だよ。


なにひとつ解決はしていないのに、そんな陽斗の言葉一つで私の心はハート色に染まっちゃうんだ。



弱くて単純でごめんね。
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