永遠、というものがあれば
「そしてこれは俺から」



と言って渡された箱の中には、小さなダイヤが微かにゆれるシルバーのネックレスが入っていた。



「可愛い…」


「あんまりわからなかったんだけど…よかったら来週つけてみて」


「ありがとう!カズくん。本当は私からお祝いしないといけないのにね」



カズくんはいいよと手を振ってみせてから、


「今日はゆっくり休めよ」

と言って、部屋を出て行こうとした。



「カズくんっ!」



思わず出た言葉に、私は自分で戸惑いながらも続けた。


「あの…haruさんのことなんだけど…」



瞬間カズくんの体がピクッと止まった。
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