永遠、というものがあれば
その空気に堪えられなくて口を開いたのは私の方。



「あはは、ごめんね、急に。何言ってるんだろ…」



「…」



「じゃ、帰るね。お大事に」


思わず部屋を飛び出してたんだ。



マンションの外は雨で、



傘は持ってなかったけど、


なんだか恥ずかしいのと、苦しいのと一緒になってて、とりあえずここから離れなくちゃ、って



走り出そうとした時、



腕をぎゅっとつかまれて



振り返ると、息を切らした陽斗だった。



「雨だろ?傘持ってけよ」


傘、のことね…
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