【完】溺愛男子の愛し方
その4 恋愛

「押して」 鈴花 side


鈴花 side


次の日


「いってきます」


憂鬱な気持ちのまま、家を出た


少し、心が重たい


心に、何か見えない重りが乗っている感じ


いつも通り、修と登校しようと思ってるけど……


自然に話せるかな


そして、数分後


「おはよう、鈴」


いつも通り、修が待ち合わせ場所に来た


「今日は早かったな。待たせてごめん」


「ううん。今日は、ちょっとだけ早く起きたから」


早く起きたなんて、嘘


本当は昨日のことをずっと考えていて、一睡もしてない


そのせいか、今日は少し体が重たい


「そっか……」


しばらく続いた沈黙を破って、修が言った


「……行くか」


「……うん」


私と修は特に会話するわけでもなく、学校の道のりを歩き始めた


いつもの見慣れた景色を眺めて、校門、下駄箱と教室の前まで来た


「じゃあ、お昼」


「あぁ」


短く言葉を交わして、別々の教室に入った


「鈴花!」


久しぶりに本名で呼ばれて、反応が少し遅れてしまった


「美音!」


美音がひどく心配した顔をしていた
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