たった半年のアオハル
一週間時間後ようやく答えが出そうになっていた頃学校で廊下を歩いていると
林先生が声をかけてきた。








『お前この前体育館の掃除適当だっただろう。髪の毛が一本落ちてたぞ。』

そして







『しっかりやれよ( ̄□||||!!』とめちゃくちゃ大きな声で怒鳴ったのだ。



溜まっていた飛尚は今回ばかりは言い返した。


『髪の毛一本?なんじゃそりゃ、先生言わせてもらいます。お前のだろ

が!!!!!!何でか知らねぇーけどな俺にいじわるすんのやめてくれねぇー

かな。ふざけんしやねーぞ。俺はてぇめーのおもちゃじゃねえーんだよ。』








林先生はめちゃくちゃ驚いていたがこう言った。





『お前の顔ムカつくんだよ。とにかく、学校からいなくなれよ』




こんなことをしっかりした大人が言うだろうか。飛尚は最後にこう吐き出し

た。






『もうお前にはこりごりだ。こんな学校辞めてやるよ。辞めたらお前にやめろって言われたって言うからな。俺は絶対有名なマジシャンになってやる。それでお前なんかより稼いでやるからな❗』






そして飛尚は涙混じりにじりにとにかく外廊下を走った。





その時だった。優里とすれ違ったのだ。


優里は状況が把握できていなかったが飛尚はこう言った。







『優里ごめん。これで会うのは最後だ。俺は学校を辞める。理由は聞かないで
くれ。今までありがとな。楽しかったぜ。じゃあ』






と言って今度は本当に泣きながら頭を下げた。そのまま走ろうとしたとき優里が口を開いた。







『何があったかは知らないけど私また絶対いつか会いに行くから‼』







そして飛尚は走り出した。














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