ねぇねぇ、弥くん。

だんだんと窓の外が暗くなって最終下校の時間を知らせるチャイムが鳴る。




無造作に置かれた机に座って宿題をしながら、風でカーテンが揺れる度にちらりと覗く弥くんの寝顔を堪能していた私はちょっとがっかりしつつ机から腰を上げてカーテンを引いた。



そこから現れた寝顔は毎日見てるはずなのにびっくりしちゃうくらい整っている。




「弥くん、もう帰ろ?」




「…ん、んん…」






はい、皆さん!






聞きましたか??







”…ん、んん…”だって…!!






そうやってこれまた毎日のように見ている弥くんの可愛いところに悶えながらも声をかける。






「弥くーん、そろそろ起きなきゃ。下校時間だよ〜。」






「おーい、弥くっ…」







うんうん唸りながらもなかなか起きない弥くんに声をかけ続けているとパチっと弥くんの瞼が開き目が合った。





形の良い瞳に吸い込まれそうになっていると、弥くんがニヤッと口角を上げる。







「何、見とれてんの?」






「そ、そんなわけっ………あります。」






見とれていたのかと聞かれ咄嗟に「そんなわけない」って言いかけたけど、見とれていたのは事実だったから正直に言うと、





「…ははっ、お前面白いな。」





弥くんはきゅっと目を細めて笑った。






…うわぁ、笑った顔もすっごいかっこいい…。





いつもいつも金魚のフンみたいにくっついている私もなかなか見ることのない弥くんの笑顔。








それを今私が独り占めできているなんて…!



























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