生徒会長は優等生

白虎

律「……んっ…」

ここはどこ?

独特な匂いにどこか見なれた天井

保健室だった

悠「起きたか。」



律「何で高崎くんがいるの。」

悠「おいおい、優秀な生徒会長が

んな顔で睨むなよ。」

律「別に良いでしょ。

皆の前では良い子でいるだけよ。」

悠「別に悪いとは言わねぇけどよ、

いつか壊れるよ、お前。」

そんなこと自分自身が一番よくわかってるよ

でも、今更素なんて出せない

悠「…悪い。」

え?

悠「そんな顔させるつもりはねぇんだ。」

意外に優しい

律「高崎が優しい。

明日は…槍でも降るな。」

なんて言いながら外を見る

悠「降らねぇから!

…それがお前の素か?」

律「高崎は不思議ね。

なんで素が出ちゃうのかな。」

悠「さあな。

やっぱりお前男苦手だろ。」

律「お前じゃない。律。

…苦手って言うか怖いんだよね。

だから冷たい態度とっちゃう。」

悠「…」

律「空気悪くしてごめん。

そろそろ戻ろう」

悠「冷たくない。

本当に辛かったら言え。」

律「女嫌いのくせに。」

悠「それとこれは別だ。

行くぞ、律。」

フッ

律「ありがとう、悠太くん」

心の底から笑えた。

悠「…おう。」

教室に戻って質問攻めされたのは言うまでもない
< 19 / 47 >

この作品をシェア

pagetop