嘘つきな僕ら【完】




「ふっ。まだ17じゃん。ばか」



自然と笑みが零れる。







「結香のことが、好き。物心ついた時から大好きだった。誰かに取られるんじゃないかといつも不安で早く好きって伝えたかった」



手首を掴んでた夏樹の手は離れてあたしの指の隙間に自分の指を絡ませて、強くぎゅっと握った。




いつの間にか大きくなった手。


昔は同じぐらいの大きさだったのにあたしの手を包み込んでしまうほど大きい。時の流れの早さを感じた。









「…あたしも、夏樹が好き。大好き。胸が苦しくなるぐらい」




大きな手をしっかりと握って、夏樹の肩に顔を埋める。




3年前に捨てたはずの好きな気持ちが捨てれなくて 今、溢れ出す。




「知ってる。」




そう笑顔で言うと、あたしの唇と夏樹の唇が重なった。






             * * * 嘘つきな僕ら  * * *








「結香。」


「ん?」


「3年前のラブレター覚えてる?俺宛に書いたやつ。」


「っ。な、なんでそれを!」


「結香の部屋のゴミ箱に捨ててあったのを見つけた。それを読んで、両想いなんだと気づいてさ、」


「うっわー。幼馴染の女の子の部屋に勝手に入って
ゴミ箱漁るなんてなんて最低だわ…」


「もう幼馴染じゃないだろ」


「え?」




「幼馴染兼、彼女」






fin


< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ミルクティー色のキミ。

総文字数/5,917

恋愛(ラブコメ)16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
男運のない私の前に現れたのは ミルクティー色の髪をした青年 .。 ______________________________ 。. 「ムスッとしてるより、 笑ってた方がかわいいじゃん」 .。 ______________________________ 。. その青年の正体はいまネットで若者に 大人気のシンガーソングライター 普段出会うことのない二人が出会う .。 ______________________________ 。. 「俺の事好きになったら後悔するよ」 .。 ______________________________ 。. 2020.05.14 start

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop