医者嫌いの彼女

再び病院へ

朝8時より少し前。
少し早いが病院に来ないとも限らないから
出勤に合わせて連れて行くことにした。

"今から迎えにいく"

とりあえずメッセージを送るが…
まだ寝てるなんて事ないよな。
そんな不安を抱くが、割とすぐに返信がくる。

亜妃"大丈夫です、自分で行けますよ"

そう返ってくるが…とりあえず無視。
急がないと俺が遅刻する。
昨日、亜妃を降ろした場所に着き、"着いた"
そう送ると小走りで降りてくる。
…走るとまた発作が起きんだろうが。
そう思っていると、案の定咳をしながら
車に乗ってくる亜妃。

亜妃「ゴホッ…すみません…お待たせしました」

「熱は?」

亜妃「…測るの忘れました。」

「薬は⁇」

亜妃「…まだ飲んでません。」

「持ってんのか?」

亜妃「…はい。」

「ご飯は?」

亜妃「…食べてないです」

「…とりあえずコンビニか。」

色々言いたいことはあるが今はそれどころじゃない。
昨日寄ったコンビニに車を停め、
急いで買い物をする。
水と、おにぎり…ゼリーとかの方がいいか。
買い物を終えて車に戻る。

「少しでいいから食べて薬飲みな。」

亜妃「…ありがとうございます。」

そういうと、ゼリーを数口飲み、
薬を飲んでいる。
本当に少ししか食べないんだな。
てかゼリーだけかよ…昨日の脱水もそうだが、
栄養面も気になるな。
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