医者嫌いの彼女

呼び出し

ー翌日ー
朝から常田先生に呼び出しをくらう。

常田「瀧、昨日の例の患者…連絡取ったか?」

「いえ…そろそろ連絡してみようとは
思ってましたが。あの…何か?」  

嫌な予感がする。

常田「昨日、発作起こしてるぞ。」 

「はっ⁉︎き、昨日…ですか?」

なぜ知っているのか?そもそも知り合いだったのか。
発作ってどういうことだ?

聞きたいことは色々あったが驚きすぎて
何の言葉もでない。

常田「夜中な。俺が対処したから間違いない。
今日朝イチで受診する様には言っといたが…」

不自然に話を区切り、何か言いたげ。

「他にも何か…?」

常田「発作は昨日が初めてじゃないぞ。
すでに使った形跡があった。」

…なんだと?
あれだけ連絡だけはするように
言っておいたのに。

「すみません…来たら厳しく言っときます」

常田「それから…」

まだあんのかよ…

常田「酒、飲んでたぞ。その辺指導してるんだよな?」

「も、もちろんです。きちんと説明してます。」

常田「はぁ…説明しても患者が理解してなければ
意味ないからな。色々踏まえて、もう一度
指導しとけ。出来ないなら入院させろ。」

「はい…すみません。」

はぁ…頭痛い。朝から最悪だ…

とりあえず、病院に来るのを待つしかないな。

しかし、10時半になっても来る気配がない。
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