・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
「そうだね。」
三雲先輩は優しい表情でそう言って立ち上がった。

「今日はありがとう。」

「いや、こちらこそ、ありがとうございました。」
私はそう言って後退りする様にお店の出口へ行って、逃げるかのようにお店を出た。


「ごめんなさい。急いでお店を出てしまって。」
私はメールにそう入れて、三雲先輩へ送った。
そして少し経ってスマホの着信音が鳴る。
「いいよ。今度、俺の家に来てよ。」
メールの文を読んで、私の心臓は強く波うった。

「はい。」

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