・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
先輩の気持ちを初めて聞いて、私は驚いた。

戸惑いながらも、だんだんと心が温かくなっていくのを感じた。
また、視界がぼやけていく。


「付き合ってくれる?」

先輩のその声に、私は嬉しくて声を上げて泣いてしまいそうになった。
必死に声を抑えて、私は首を縦に振って頷いた。

私は、捨てられる対象ではなかったのか…
冷めたその場だけの愛情を得ていた訳ではなかったのか…

「ありがとう」そう言おうして口を開いても、クッと喉元を締め付けられたような感覚に、声が出なかった。

そんな私の唇を、言葉を遮るように「言わなくていい」と言うように先輩が塞いだ。

本当にいつ以来だろう。こんなにも涙を流したのなんて…。声を出して涙を流すのなんて…。
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