隣のキケンな王子様!


「とにかく。あのお隣さんには気をつけなきゃ」



ムズムズするうなじをさすっていると、



「ん?」



亜矢子からの着信が入った。



「なんだろ?」



電話に出ると、



『もしもし、由梨?』


「うん、どーしたの?」


『あのね、えっとね、』


「?」



申し訳なさそうな、でもちょっとテンション高めの声に、あたしは首をかしげた。


< 102 / 458 >

この作品をシェア

pagetop