隣のキケンな王子様!
「なんだよ……」
ベランダから突然現れた相手に困惑の色を隠せない男の人は、
「なに? あんたこの女の何なわけ? 関係ねーだろ、オレらが何してようと」
それでも、強気の姿勢を崩さない。
「イイとこだったのに、邪魔すんじゃねーよ」
「助けを呼ぶほど嫌がってただろーが」
「さあな。そうでもないんじゃね?」
「はあ? ふざけたこと言ってんじゃねーよ」
「普通にキスまでさせてくれたけど?」
……郁己くんの表情が陰った。
それを見てせせら笑った男の人は、
「それに、連れ込んだのはこの子だし。あんたも見てたろ? さっき」
そう言って、郁己くんのカラダを突き飛ばした。