隣のキケンな王子様!



「亜矢子……。これからどうしたらいいんだろう、あたし……」



幼いころの思い出に……本当に会えるかどうかも分からない王子様に縛られて、どんどん周りが見えなくなっている。


前が、見えなくなっている。



そのことに気づいているのに、抜け出せない。


出口のない迷路を、この先も延々と続けていくしかないの?



「ツライよ……亜矢子……」


「由梨……」




ねえ、王子様……


どこかにいてくれてるのなら、



あのころのように……


苦しいこの想いから、


あたしを……救い出してください。




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