隣のキケンな王子様!
なのに、聞かされたのは、王子の話だ。
指輪をあげた、兄貴の。
進行形で想っている……初恋相手の。
どうやらこの子の中で、王子はたった一人らしい。
オレと兄貴、ふたり同時に接する機会はなかったから、
この子にとっては、どっちと会っていても、一人として見ていたんだろう。
双子だなんて、思いもせずに。
ようするに、
助けられた思い出の全部が、最後に対面した兄貴になっていたってわけだ。