私に恋する可能性





「と、いうことでみっちゃん。私は多岐くんがどうしようもなく好きです」


贅沢なひと時を終え、家に帰って枕に向かって発狂したあと


みっちゃんにテレフォン


『なんか…たったの1日で凄いいろんなこと起こったのねひなた』


本当にねー


「みっちゃんはどうだった?」

『…えっと』

「何々?」


電話の向こうで口籠るみっちゃん


『…お、お付き合いすることに…なりました』


!?!?


「ええ!?うっそぉ!!」


『ちょ、夜なんだからでかい声出さない方がいいって』


「みっちゃぁぁん!おめでとうう!!」


凄い凄い!


みっちゃんが!吉澤くんと!!


きゃあぁぁ!!


『あ…ありがと』


「どっちから?吉澤くん?みっちゃんが言った?」


『…あ、あっちから』


だよね!みっちゃん自分からいうタイプじゃないよね!


「どうやってどうやって?」


『…普通に…花火見終わった時に…』



その後も結構遅くまでみっちゃんの恋沙汰話を聞き込み、翌日はしっかり昼まで寝てしまった



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