僕と私のはじまりの夏 #明side


でも だからといって甘えても
いいんだろうか、と考えてしまう


「素直になりなよ?」

「せ..い...君.....」

「大丈夫、僕しかいないよ」


その言葉で私の中の
何かが崩れていく気がした

「うぅ~晴君.......」

「うん、どうした?」

「あのね?」

「うん」

「私ね?今の家、本当の家じゃないんだ」

そうして私は自分の話を始めた


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