エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜


「……ねぇ、もう我慢出来ないっ」

「え、どうしたの……?」


麗央さんは私の肩に頭を乗せると、「無理無理」だなんて言い出した。


「……この一年、俺がんばったよね武智」

「そうだな、お疲れ様」

「美唯! 俺は……感動の再会は終わったと思うんだけど!!」


ん……? 


「俺、美唯に触れたい……目の前にいるのに触れないって拷問だろ? 」

「ちょ、ちょっと待って!! 帰ってからにしましょう? ねっ? 」


武智さんもいるし……一応、外だし。


「……マジで?」

「うん、ここで触ったら嫌いになるからね」


会見の時は、大人の色気あってあの頃よりもっとかっこよくなったなぁなんて思ったのに……中身は変わらないらしい。

変わらない麗央さんに少しだけ安心。


その後、麗央さんのマンションに戻るまで拗ねていたが……武智さんに「ガキか」と言われているところも懐かしい。





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