キミに恋なんてありえない!?



声をかけられたので振り返る。


「待っててくれてありがとう。話があるんだ」

「いいえ。どうしたの?」


そう聞くと松田くんは下を向き黙った。

松田くんの顔が赤くなっていくのがわかる。



松田くんの口が開くまで待っていると


「俺、宇佐美さんのことが好きです。
一目惚れでした。俺と付き合ってください」


え、告白だったの?

松田くんはわたしに手を差し出す。


……私が好きなのは蒼なんだ。ごめんね。




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