大切なあなたへ~ありがとう~

新しい主治医

昴「じゃぁ、改めて、夏美ちゃんの主治医になるのかな?よろしく」

夏美「よろしく」

昴「俺堅苦しいの嫌いだから、先生なんて付けなくていいし、呼び捨てでもいいよ」

夏美「じゃぁ、翔のことも呼び捨てだし、昴って呼んでもいい?」

昴「いいよ、夏美でもいいかな?」

夏美「いいよ」


佳音「ケホッ、ケホッ」

夏美「佳音?」

佳音「ケホッケホッ、ゼーゼーケホッケホッ」

夏美「喘息出てる」

昴「翔先輩呼ばないと」

夏美「ナースコール押した」

茜「夏美ちゃんどうした?」

昴「翔先生お願いします」

茜「昴先生わかりました。」

夏美「佳音大丈夫だよ、すぐ翔来るから」

昴「佳音ちゃん、焦らないで大丈夫俺がついてるよ」

ガラガラ

翔「夏美!」

夏美「私じゃない」

翔「佳音か喘息だな」

翔「茜さん点滴持ってきて」

夏美「佳音、意識だけは、保って」

翔「すぐ楽にしてやるからな」

茜「持ってきました」

翔「元々の点滴につけるだけだから痛くないよ」

夏美「頑張れ」

翔「入った、ゆっくりでいいから深呼吸して」

佳音「ゲホッスーハー、ゴホッスーゴホッゲホッ」

翔「焦んなくていいから」

佳音「ゲホッ、スーハーゲホッゴホッ」

翔「上手だよ」

佳音「スーハー」

翔「だいぶ楽になったな、意識手放してもいいぞ」

相当辛かったんだろうな、夢の世界にすぐ落ちていった佳音、いい寝顔とは、言えないな

翔「で、夏美は点滴転がして、なんでベットから出てるんですか?」

夏美「それは、佳音が心配で」

翔「心配なのは、分かるけどな、お前の体も今悲鳴を上げてるんだ、眠れなくていいからベットに入って目を閉じろ」

夏美「はぁー、わかったよ」

昴「大丈夫、寝るまで俺がついてるから」

翔「もう仲良くなったのか?夏美の人間恐怖症ちょっとは改善できたんじゃないか?」

夏美「なんか、昴だけは、安心する」

翔「そうか、心を許せる人がいるってことは、その分自分の心は軽くなるってことだからな」

夏美「ありがとう」

翔「俺に礼をゆわれても、仲良くなれたのは、夏美の努力と昴のコミュ力だから」

夏美「そーじゃなくて、昴と合わせてくれて」

翔「そうゆうことか」

昴「そろそろベット戻ろうか、あんまり歩き回ると熱が上がってくるよ」

夏美「起きたら昴のこと教えて欲しいな」

昴「自分から聞いてきてくれるなんて嬉しいな、でもまずは、やっぱり体が優先かな」

夏美「わかってるよ、おやすみ」

昴「はい、おやすみ」

トントン トントン

夏美「スースー」

昴「相当寝不足だったんですね」

翔「そーだな、夏美は、隠してるけど貧血出てるんだろうな」

昴「そーなんですか?」

翔「足元ふらついてただろ?」

昴「確かに」

翔「とりあえず、ここで話すと、佳音も夏美も起きるから医局戻るか」

昴「そうですね」
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