2人で誓いの言葉を
いつもの居酒屋で川島に会った



ビール片手に




「お疲れ様〜」




と半分くらい一気飲みした私
まあ緊張もしてたけど…




「川島〜この間の事だけど…」




「あ〜」




「黙っててごめん
それと…彼とやり直した…」




「はあ⁇」



川島は驚いていた
まさか自分を捨てた男と寄りを戻すなんて
と思っている



川島には彪迓から聞いた話をそのまま話した
そして私達の関係も正直に話をしたと…



川島は苦しそうな顔をしていた




そしてこの関係も終わりにしてこれからは
同期として付き合っていきたいと…
勝手を承知で言った




さっきまで黙っていた川島が口を開いた




「お前が先輩の事忘れてないのは知ってた
だけどもしかして俺の方を向いてくれるんじゃないかと思ってた…
お前を抱くのも…お前の弱みに漬け込んでた
最低だよな…
もしかしてそのまま俺の者になるかもってね」




「そんな事ない
川島がいなかったら…私どうなっていたか…
川島がいたからここまで来れたんだよ
私の方こそ川島を利用してたから…ごめん」




「今度こそ大丈夫だよな⁇
もし…また先輩がお前をほったらかしにしたら
俺はお前を離さないからな!」



「川島…」



「俺達の友情にかんぱ〜い」



とグラスを上げた




私もグラスを持ち川島の持っているグラスに
"カチン"とあてた
友情の音だった



川島の目は少し潤んでいた気がした



川島と店を出て握手をして別れた



そして彪迓に電話をした










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