泡沫夢幻


「じゃあ、そろそろ行くね」
ふと、今ならなんとなく、
帰れる気がしてふたりにそう告げる。




「ええ、またいつかね」
「元気でやれよ!」

ばいはいと手を振るふたりに背中を向けると
それまで見えていた景色は突然、漆黒の闇に包み込まれた。




そして次に見えたのは





誰よりも笑顔の似合う愛しい君が涙を流す姿。



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