泡沫夢幻


「っ、今年もある…」

母さんと兄貴の眠る墓には

もうすでに消えたろうそくと線香、
そして青いカーネーションが目立つ花束が供えられていた。

去年のこの日も、
兄貴と母さんの眠る墓には青いカーネーションが映える花束が供えられていた。


誰が一体…

そんな疑問を抱えながらも
手を合わせ帰路につく。

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