不眠姫と腹黒王子
プロローグ

円side:寝るな。




「で?
俺はどうしたらいいわけ?」


私がいるのは自習室。


椅子を並べた簡易ベッドで横になっている私に、
そいつは不機嫌そうに尋ねた。


「そばにいて欲しい。」

「へぇ~、大胆だな。」

「うるさい。
私が寝るまで…、できれば寝てからも一緒にいて。」

「はいはい。
わかりましたよ、お姫様。」


学校で一番モテる王子様的存在のこいつ、
宮 恭介(みや きょうすけ)
になぜこんな変態発言をしているか…


事の発端は一週間前にさかのぼる。





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