狼の愛したお姫様
「なぁ。」
またいつもの奪った女の子の男だろうと思って、ため息をついて振り返る。
そこに居たのは赤髪の男だった。
「何?」
どうせ次はこうだ。
「誰の女に手出ししてんだよ」とか。
「あ……」
…あ?
「ありがとう!」
「………は?」
いや、意味不明。
感謝されるようなことをした覚えはない。
ひとつあるとしたらこの前横断歩道でおばあちゃん助けたくらいだけど、この男は孫か何かですか?