白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
わたしは恥ずかしくてできなかったけど、しっかり脳みそにたたき込んだ。

「こうよ!」とか「こうして!」とか、熱心に指導してくれたココちゃん先生。

本当、ありがとう。

家で今日からやってみるよ!

・・・・大きくなるといいな。





カフェでのガールズトークが終わると、午後からはココちゃんにつき合って服屋さん巡りをした。

ココちゃんって、けっこう大胆な服が好きらしくて。

今日の服装も、大胆に胸元が開いたVネックのカットソーとホットパンツに生足。

本人に言わせると「露出したほうが引きしめ効果バツグンだから」ってことらしいんだけど・・・・。


隣で歩くわたしは、ごくごく普通の格好なんだよね。

駅で待ち合わせたとき、ココちゃんに「似合うね!」って言われた淡いピンクのシンプルなワンピースだって、着るのが楽だから着ているだけであって・・・・。

髪型も凝ったりしないし、メイクだってしていない。

ココちゃん、一緒に遊ぶ友だちがダサくて平気なのかな?

・・・・なんて、ついついそんなことを考えていた。
 

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