田舎へ移住とイケメン先生との出会い
2ヶ月ぶりの病院

入口で休診のご案内を見て、内科やってることを確認してから中へ入った楓。

体温測定コーナーが左側に設けられていて、体温測ってから手の消毒

看「こんにちは〜。診察ですか?」

楓「はい」

看「内科ですか?」

楓「はい」

看「中入って、受付お願いします。」

今日は意外とスムーズだった。

診察券を内科BOXに投函する時に、主治医が現れてビックリ笑笑

マジ心臓飛び出るかと思った笑笑

ここからが長かった。 待合室ガラガラなのに待たされる待たされる。 

待つこと30分

新「大竹楓さん、1番へどうぞ」

相変わらず呼ばれる時って、他の患者さんと声のトーンが違う。 

楓「こんにちは〜」

新「はいこんにちは。 ワクチンは⁉︎」

やっぱワクチンの話からか…

楓「打ってない」

新「打ってない? クーポンは届いてるんでしょ?」

楓「届いてる」

新「打たないの? 打ちたくないの? 打ちたいけど怖いか?」

はい始まった、尋問。

楓「そうじゃなくて、こっち戻って来たからさ…会社辞めるし…」

新「戻ってきたの?」

カルテを見返す先生

新「あーホントだ。 いろいろ大変だったもんね。 なんで辞めるの? 人間関係?

やっぱ気になるかー…話さないとダメ⁇

楓「パワハラされたからさ…」

新「どこもあるんだね。 鉄道会社って男社会だしね…」

楓「新しい会社だから余計にそー言うのがあって、改善されないからさ…メンタルボロボロになっちゃって…」

新「国鉄とかどーなのかな? 大きい会社だしあるか。」

楓「多分ね」

新「まあそこから離れて、よくなってきたのね。」

楓「はい」

新「でもさ、次見つかってないから不安じゃないの?」

心配無用

楓「次見つかったんだよね笑笑」

新「見つかったの? よかったですね。 何やるの?」

楓「コンビニで社員として働きます。」

新「セブン?」

なんでコンビニ=セブンっていう発想になるかね?笑笑

楓「ミニストップ」

新「ミニストップなんてりょうもうにあったっけ?」

楓「遠藤沼の方」

新「なるほどね」

楓「まあ自宅から通えるところなんで…」

新「そうだよね、てか腕焼けたね? 走ってんの?」

走るわけがない。

楓「車の免許取れって言われて、教習所通ってて笑笑 もう少しで取れるけど、チャリで通ってるから焼けちゃって笑笑」

新「武蔵野とかの感覚だと、生活できないもんね。こっちは車必須だから。でもそんなに焼けるんだ。 腕黒くて顔白い…笑笑笑笑 こんなこと言ったら、セクハラになるね笑笑」

そこでツボる?ホント弄くり回すの大好きなんだから笑笑 顔白いのはメイクしてるからね!

新「発作のほうはどう?」

いきなり真面目な話かい。

楓「昨日起こしました」

新「昨日? なんかあったっけ?」

楓「夜、雨降ってて…咳止まらんかった」

新「あー、この時期多いからね」

楓「あと雷雨とかも咳止まらなくなる」

新「いちばん気圧がヤバいやつだからね…怪しい雲が流れてきて去るからね…あと台風もか? あれ?台風来たっけ?」

楓「今年はまだ来てないからマシ。」

新「咳出た時って、メプチン使うと良くなるの?」

楓「違和感が残るけど、落ち着くかな?」

新「ヒューヒュー言ってるの自分でわかる?」

楓「わかんない。」

新「なら大丈夫だね」

楓「喉が痒くなるんだよね」

新「気管支喘息だから、気管支から喉まで炎症起こすからね。 お酒って飲むの⁇」

なんでお酒の話になるんよ…

楓「飲む」

新「ビールジョッキいっぱい飲む感じ?」

楓「ビールはあまり飲まないけど、カクテルとか……」

新「飲んでズテーってなる感じ?」

そんなに酒癖悪くないし!

楓「うーん…」

敢えて濁す

楓「けど、何回かお酒で失敗したことあるけどね笑笑」

新「先生と一緒ですね。 先生なんか医者なりたての時に先輩蹴っ飛ばしちゃったからね笑笑 今考えると顰蹙ものだよ笑笑」

ヤバっ!

新「お酒飲むと気管支に影響するから、それで発作につながるのかもね…」

毎日飲酒してないんだけどー

新「また薬2個ずつ出すね」

楓「はーい」

楓「ワクチンどーしたらいい?」

新「喘息持ってるから打ったほうがいいよ。打ちたいでしょ?」

楓「うん。」

新「こまめに確認してみて?載ってるからさ。」

楓「ホームページ?」

新「そうそう。」

楓「予約の仕方わかんない」

新「笑笑 現代っ子なんだからアナログ世代のおじさんに聞く?」

楓「個別接種のことホームページなんも書いてないんだもん」

新「市役所に聞いてみて? 病院では予約できないからさ。喘息持ってるから主治医に早く打つように言われたって言ってみれば、考慮してくれると思うからさ。体育館とかでもできるけど、喘息にアレルギーだからアナフィラキー起きたのこと考えると病院の方がいいでしょ? うちも接種会場だから俺が打ったほうが安心できるでしょ? 月・水・金でやってるから。」

楓「うん」

新「アナフィラキー起きても、点滴打てばいい話だからさ。ステロイド投与して。 あと喘息も起きるからね。 10万人に1人の確率だからほぼないけど。」

もーそーやって脅すんだからー。

楓「わかった。ありがとうございました。」

新「じゃあまたよろしくね!」
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