世界でいちばんのお兄ちゃん
気づけば朝

リビングに降りると

お父さんとお母さんはもういない。




結菜へ

昨日はごめんね。

でも、結菜が喜ぶと思ったから、

私達だって、決して奏多を

忘れたわけではないわ。

奏多は私達にとっての大事な家族よ。

私達の息子であり、結菜の兄

だからこそ、うまく受け止めきれなくてもいい。

少しずつでいいから、仲良くなってほしい。

これは、お父さんとお母さんからのお願いね。

(母より)





そう、置き手紙があった。

いくら、そう言われても、

納得はできない

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