激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「アレンジはいつでも承りますよ。それだけが取り柄ですから」

「ははっ。そういう意味ではなかったのですが……。もちろん、重森さんのアレンジはうれしいですけどね」


なにか違った? 

私は首をひねりつつ再び口を開いた。


「そういえば、あのときのお釣りをと思っていたのですが、お会いできなくて」

「そんなことを気にしていたんですか? 律儀な方ですね」

「いえ、そんな……。後日、お返しします」


いい男の微笑みというものは、めまいを起こさせる作用があるらしい。
とびきり優しい笑みを向けられて、クラクラした。


「本当に気にしないでください。それより、ル・ブルジョンって素敵なお店ですね。フランス語で〝つぼみ〟でしたよね」

「はい。よくご存じで。もしかしてフランス語がおわかりに?」

「フランス語は完璧ではありませんが少々。英語は一応話せます」


賢い人なんだ。
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