激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
強い言葉でなじられて、ひるみそうになる。


「大沼さん、お話が違います」
「あら、そうだったかしら?」


彼女はわざと間違ったことを教えたに違いない。


「宝生さん、太平物産をお継ぎになるんでしょう? こんな世間知らずを妻に迎えるなんて、宝生さん自身の人格を疑うわ。お仕事はお出来になるのに、残念ね」


自分のことはともかく、路子さんに太一さんのことまで悪く言われて、我慢が限界に達した。


「知らなかったので申し訳ありません。皆さんはお先に食べてください。私はお料理させていただきますね」

「あら、かわいくないのね。泣いて許しを乞うかと思ったのに」


路子さんに追い打ちをかけられたが、私はにっこり笑って口を開く。


「許しを乞うようなことはいたしておりませんので」

「まあ! 路子さんになんて口を利くの?」


大沼さんが眉をつり上げているが、そもそもあなたが私を罠にかけたんでしょ!
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