激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
それぞれ得意とする分野が異なるだけだ。


当然、まだ駆け出しのアナリストである彼女が偉そうなことを物申せる立場にはないが、〝教えてあげている〟というような態度が出るのが気になっていて、以前から注意は入れていた。

が、今回は注意だけでなく、もう一度やったらこの仕事は向いていないという強い言い方をした。


経営コンサルタントの仕事は、目に見えるものを売っているわけではないのに何億もの金が動くし、俺たちの提案で企業が大成長を遂げることもある。

だからこそ天狗になりがちなのだが、天狗になって初心を忘れたら最後。
必ず失敗が待っている。

失脚していった同僚を山ほど見てきた俺は、彼女が同じ道をたどる気がして仕方がないのだ。


「ドレス姿、楽しみだな」

「私も楽しみ! でも、オーダーなんて贅沢で、やっぱり緊張します」


彼女のドレスは有名なデザイナーのいる、ブランピュールに発注済み。

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