激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
あんまり見ないでほしかったのに。

うつむき加減で伝えると、彼はクスッと笑う。


「十分だけど、そんなに気にしてるなら……」


彼はなにやらつぶやき、車を発進させた。
そして、二十分ほど車を走らせとある大きなビルの地下駐車場に車を停めたあと、私を促す。


「どこに行くんですか?」
「この上」


それはわかっているんだけど。

彼が私を案内したのは『ブランピュール』という最近話題のアパレルショップだった。

しかも、ここは改装されたばかりの旗艦店だ。


「俺はそのままでもいいと思うけど、重森さん、気にしてるから。好きなものを選んで」


と言われても、このお店は芸能人のファンも多い高級ライン。
フローリストの給料ではちょっと高すぎて手が届かない。

困っていると、彼はいくつかの洋服を手にとり、私に合わせだした。


「選ばないなら、俺の趣味に染めるよ?」


染めるって……。
< 79 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop