守られて、愛されて。
守られて、愛されて。


「いやいや〜ごめんねぇ突然来ちゃって」

「えっと……」


突然の来訪者に戸惑い、彼らに問いかけられる言葉にどう返答したらいいのか分からない。

「おい、……少しは遠慮しろ」

その来訪者は、武智社長とご婦人……お見合いの席でお会いした郁萌さんのご両親だ。

「まぁ、そうだなぁ……今日は遠慮しようか、本題に入ろう」

「そうだよ、早く話そう……で、さっさと帰れ。折角の休日だから。」

その、本題とは……なんだろうか。

「花奈さん、コイツと結婚してください」

「へっ?」
「はぁ!?」

「何を驚いているんだ郁萌は……全く。」

いやいや、びっくりするよ。急に結婚してくださいって……。

「花奈さん、“上条”のことは聞いただろう? 郁萌には調査をしたからと後始末をお願いされて……五十嵐と協力して、さらに調査をしたそれを確実にする為に何年も掛かってしまった……」

聞けば聞くほどに驚く、不正の数。私はあの家にいて何も知らなかったことにもびっくりだった。

「花奈さん、君は上条を捨てる覚悟はあるか? 」

昨夜の郁萌さんの言葉と同じことを私に問いかけた。

「……私、上条には何の恩もありません。たった数年いただけの、居候でしたし彼女の玩具だったんです私は。だから捨てたって構わないんです」



……そう、構わない。




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