守られて、愛されて。
お見合い相手


「この書類チェックお願い出来る? 」

それから数日、武智さんからのLINEは毎日のように来る。
お見合いが終わった後家に帰ってから、【今日はありがとう、これからもよろしくね】と連絡が入っていて驚いたことを覚えている。女子社員の言う通り、誠実な人なんだなと思った。

「はい、分かりまし……た」

武智さんは、笑顔で書類を置いてエレベーターエリアに行ってしまった。

「上条さんだけずるーい!! 郁萌さんと同等に話せるなんて、令嬢だかなんだか知らないけどさ〜」

「本当に生意気〜〜!!家が金持ちだからって」

好きで令嬢やってないし、別に同等に話していたわけじゃない。今のは、仕事のやりとりで会話になってはいない。

やっぱり、武智さんは人気者だ……ん?

《お昼、一緒に食べよう。A4会議室で待ってる。》

そこは重役しか入れない会議室じゃないの? 私が行ってもいいのだろうか。

─︎─︎─︎いけない、いけない。今は仕事しなくちゃ……。



< 5 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop