先生に恋して…

一ノ瀬先生は隣の家⁉

「お邪魔します」

「どうぞ」

「綺麗で可愛いおうちだね」

「ありがとうございます」

「今日ご飯何?」

「ハンバーグにしようかなと」

「いいね。ハンバーグ好き」

「よかったです」
料理に取り掛かった。しばらく先生はテレビを見ていた。だけどなにか思いついたみたいで私の所に来た。

「ねぇ愛美ちゃん」

「はい」

「お風呂入っていい?」

「いいですよ」

「ありがとう。着替えとってくるね」
もう別についでだしいっかと思った。でもこの後あんな風になるとは思っていなかった。

「じゃあ入らせてもらいます」

「どうぞ」
そして一ノ瀬先生はお風呂に入った。
しかし凄く明るい先生だな。先生じゃないみたい。生徒の家にご飯を食べに来て
お風呂も入ってとか凄いわー。そんなことを考えていると先生が上がってきた。

「愛美ちゃんありがとう」

「いえいえどう.... きゃー」

「どうした?」

「先生服着てください」

「暑いからいいかなって」

「いや女子生徒にそんなの見せないでください」

「そっかー」
いやいやそっかーじゃなくてだめでしょ。
先生は服を着た。

「ご飯出来ました」

「ありがとう」
私が作ったのはハンバーグ、ポテト、ブロッコリー、白ご飯、ワカメとふのお味噌汁というシンプルなご飯だった。でも先生は残さず綺麗に食べてくれた。

「ごちそうさまでした。美味しかったよ」

「それはよかったです。そういえば生徒をちゃんづけしていいんですか?」

「愛美ちゃんは特別」

「先生こんな事ばれたら退職じゃないですか?」

「そうなんだけどばれないようにすれば大丈夫」

「そうですか」
てことは私まで巻き添えにされる可能性もあるってことですよね!それは何としても避けたい。退学はいや!

「今日はどうもありがとう。また月曜日にー」

「はいさよなら」
そして先生は帰った。まあ帰るって言っても隣なんだけど。
しかし今日は疲れたー。お風呂に入って寝よう。明日休みだけどね。
お風呂場にいくと先生の服が置いてあった。忘れてたんだ。ついでに洗濯して明日渡しに行こうかな。先生のも一緒に洗濯機に回した。

こうして軽い気持ちでご飯食べてお風呂を貸したのがこの先こんなに苦しくて悲しい思いをする事になるとは思ってもいなかった。それと同時にこんなに楽しく愛おしい思いをする事になるとも思ってもいなかった。
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