甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

知られてしまった関係


 その日の放課後。

 私は沙也加と学校近くのファーストフード店に来ていた。

 暁斗と一緒に帰る日も多いけれど、こうして沙也加と遊んで帰ることも多々ある。

 だいたい週の半分くらいは、沙也加と放課後を過ごしている。


「花梨! 瑠璃ちゃんやばいわ!」


 おやつ用に買ったポテトやらアップルパイやらを注文した私たち。

 しかし沙也加は、ろくに食べもせずにずっと瑠璃の話をしている。


「瑠璃ちゃん、暁斗くんにあからさまに好き好きオーラ出してたよ!」

「さ、さすが。もう分かったんだね……」


 やっぱり、敏感な沙也加は瑠璃が暁斗に恋心を抱いていることを、すでに気づいていたんだ。


「しかもめっちゃかわいいしあの子! 私が男だったら一目ぼれしてもおかしくないレベルでかわいいわ~」

「瑠璃は昔から美少女だったからなあ……」


 幼い頃から、誰がどう見てもお姫様のようにかわいかった。

 成長してもそれは全然変わっていなくて、芸能人にスカウトされてもおかしくないレベルだと思う。


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