策士な課長と秘めてる彼女 ~出産編・育児編~
「玲音くん、私の許嫁、やめてもいいんだよ?」

問題が解決した今、わだかまりは残したくないと、美暖はずっと心に隠していた想いを玲音にぶつけることにした。

「美暖ちゃんに嫌われたくないから言わなかったけど、僕は君を恋愛的な意味で好きだ。それも君が生まれたときからずっとだよ。だから婚約は解消しない」

「生まれたときから?それって勘違いじゃ・・・」

「どうして君が僕の気持ちを否定するの?」

「えっと、それは・・・」

「ほら、否定できないよね。美暖ちゃんは僕が嫌い?」

「嫌いじゃないけど・・・」

玲音に押され気味の美暖は、大人びているとはいえまだ小学一年生だ。

語彙力がない。

「22歳の君の誕生日までに君を振り向かせて見せるよ。それまで僕にチャンスを下さい」

「それまでに私に好きな人ができたら?」

「それはダメでしょ。22歳までは許嫁のままなんだから」

「そうなの?」

「そうです」

変なところで押しに弱いところは日葵の血を継いでいる美暖であった。
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