虹の彼方へ~アナウンサー桐島 海斗~
そんな蓮のフリーの話題に焦ったのは局の上層部の人達だ。


収入面で、フリーになれば蓮なら何倍にもなるだろう。

もちろん俺でも蓮までとは行かないが、かなり増えると思う。


当の本人に聞いたら興味ないと言われたが、上層部は動き出した。


まず、蓮が局にいる時間が長い事を考慮しアナウンサー室に蓮の個室を作ったのだ。


今までは、部長職以上じゃないと与えられなかったので、みんなビックリしたが普段の蓮の仕事振りを見て、誰も文句を言わないどころか納得した。

この時、上層部が俺にも声を掛けてくれたが、アナウンサー室にいる時間が蓮より格段に少ないのでお断りした。


蓮は、女性のスタッフや出入りする人の対応にウンザリしていたので、ありがたく個室をもらったのだ。


そして、蓮大好きな親友の俺は毎日蓮の部屋に通うようになったのだ。






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