だから、言えない
*
昨日の昼休み、
竹本の何気ない質問に動揺しちまって、
変な空気を作ってしまったことを後悔してる。
なんで、あんな間を
作っちまったんだろうか。
別に芝居でさっさと答えればいいものを。
竹本は何かに気づいたかもしれねぇ。
気にしてねぇといいけど。
って思ってたら、
その日の昼休み、
コンビニへ行こうとした俺を
竹本が引き留めた。
「佐山さん!」
「ん?」
竹本は自分の席から何かを持ってきて、
俺の前に差し出した。
「あの…これ、よかったら…」
変な虫の絵が描かれた小さなお弁当箱だ。