だから、言えない


「あ、えっと、
明日なら空いてるのですが、
いかがでしょう?」
「…いいのか?
ほんとに?」
「もちろんですよ」

私が目を細めて笑うと、
佐山さんは慌てて目をそらした。

「……ありがとう」

そして、小さな声でそう言った。



というわけで、
私はクリスマスの日を
佐山さんと二人で過ごすことになった。

なんだろう…
お詫びとしてだけど、
ちょっと嬉しくて、
わくわくする。

だけど、頭の片隅にあったのは、
村薗さんが、
クリスマスに何をしているのか
ということだった。

もしかしたら、
塚尾さんとデートしてるのかもしれない…。




*


「飯田さん、
おはようございます。
イブの夜は楽しかったです!
ありがとうございました」
「お、竹本ちゃん。
おはよう。
いやぁ、すごかったよねー」

飯田さんが目を輝かせた。

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