ヤンデレ彼女と犬系彼氏
|《鈴木凪とかいう女》


俺は高校二年生になった。
周りは全然知らないやつばっか。

ま、まあ俺はインキャらしく一人でいるほうがあってるし…。
そんな悲しすぎることを思いながら続きの小説にを読み出す。

~僕の前に突如黒髪ロングの碧眼美女が目の前に現れた。僕は思わず彼女の綺麗で美しいその黒髪に見とれてしまった~

ふっ、そんな俺好みのアイドルみたいな女なんかいるわけねーじゃんw

なんて思っていたら

「戌井君、戌井くんてば」

前からこんな言葉が聞こえてきた

見上げるとそこには黒髪でロング、少し目つきが悪い女が立っていた

「え、えと、なんすか?」
おれはコミュ障を発動させなんとか返事した。

「エロ本を読んでる最中悪いわね。このプリント提出してないの君だけだよ」

な、な、な、エロ本だとおおおおお

「いや、エロ本なんかよんでないっすよ!!」

おもわず突っ込んでしまった。

「でも鼻の下伸びてたわよ。エロ本じゃない」

ま、まああながち間違ってはいないのだから反論に困る。

「まあそーゆーわけだから出しといてね」

そう言って彼女は去っていった。
俺も小説の中の男みたいに

”思わず彼女の綺麗で美しい黒髪に見とれてしまった”

いや、ちょっとまて。

あんな大声でしゃべったら…

「え、きもい…」「うわあ」「あいつと同じクラスとかオワタ」

など聞こえてきた。


あのくそ女ああああああ
俺の学校生活が…。

名簿には綺麗な黒髪の”鈴木凪”という女の名前があった。

あのくそ女ぜってい忘れねえからな
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