虹の彼方へ~幸せの再会~
幸せな時間
砂浜から、奈々と凛の暮らす家まで5分ほどの距離。

ふたりは毎日散歩をしている。今日はいつもと違い蓮も一緒だ。

凛を真ん中に3人で手をつないで、今までの離れていた時間が嘘のように自然な親子…

新しい未来に向かって歩いている。

築年数はかなり経っていそうだが、古さを感じさせない手入れの行き届いた家と庭が見えてきた。


ここが奈々と凛の暮らす家。

「奈々この家は?」

「母の実家なの。亡くなってからは私が受け継いだの」

「それにしても、手入れが行きとどいていて古さを感じないなぁ~」と感心する蓮。

「そうなの。ずっと管理をお隣のご夫婦にお願いしてるんだけど、いつでも住めるようにしてくれていたの」

奈々と凛は蓮を家の中に案内する。

家の中も優しい雰囲気の綺麗な部屋に、凛のおもちゃが子供の温もりを感じる。

蓮は部屋を見まわし微笑む。

「蓮。荷物は適当に置いてね。手を洗いに凛を連れて行ってもらえる?」

「ああ、もちろん。凛、洗面所に案内してもらえるか?」

「うん!!」といい返事と共に、蓮の手を引っ張る凛。

嬉しそうな凛の姿。








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