虹の彼方へ~幸せの再会~
30分後、社長に向かう蓮と海斗。

エレベーターを降りると秘書の姿が。
「おはようございます。ご案内致します」

「おはようございます。よろしくお願いします」と後に続くふたり。

ノックの後、「どうぞ」の声が。

秘書に促され入るふたり。

「おはようございます。先日は、急な休みをいただきありがとうございました」と頭を下げる蓮。

「それは、桐島くんにお礼を言うといい。日比谷くんの代わりをしっかりつとめてくれた。日比谷くんの体調を心配する電話は入ったが、桐島くんに対する苦情など一切なかった」

「「ありがとうございます」」

「で?話があって来たんだろう?」

「はい。以前話をしていた彼女とは会うことができました。再会して、すぐにプロポーズしてきました」

「まぁ、そんな事だろうとは思っていた」

「彼女と私の間には、子供がいます」

「はぁ??」そこまでは予想していなかった社長。

「社長は受賞された写真をみましたか?」

「ああ」

「彼女と一緒に写っていた子は、間違いなく私の子です」

「はぁ。なるほど。すまん。そこまで考えてなかったが、よく考えれば彼女がいなくなった時点で妊娠していたら、話が繋がるな」

「彼女と話をして、こちらに戻ってきてもらう事にしたんです」









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