思い出と未練と

日常と変化

その日

いつも通り放課後に
友達とだらだら喋って帰ってきた後

彼氏の峻にすぐ

「ただいま」

とLINEを送る。


お互い

朝起きて
「おはよう」

学校行く前に
「いってきます」
「いってらっしゃい」

帰ってきてからの
「ただいま」
「おかえり」

寝る前の
「おやすみ」

そう送り合うのが日常だった。


峻が帰るまでの間

今日稼働し始めたばかりのクラスLINEに目を通す。


メンバー一覧を見て少しため息。


そこにはあまり仲良くない名前が羅列されていた。


そんな中1人の名前に目が止まる。


『y.fukuda』


同じ中央委員会になった深田裕稀のものだ。


どうせ個人的に連絡することも増えるし

少し仲良くなっておこうって思って追加した。


それからすぐに峻からの返信があり

いつもと同じように寝るまでに会話を続けた。

< 4 / 49 >

この作品をシェア

pagetop