甘くない恋の協奏曲 -Track.1 ホウキボシ
パートナー
【絢音side】
4月中旬。
入学式があり、新入生が入ってきた。
私がこの学校に来て、1週間。
周りの女子も、だんだんと私を仲間に入れて話をするようになった。
男子も時々絡んでくるけど…ほぼ無視している。
「やっば、次の授業ボーカルなのに…!」
「遅れるぅぅっ!」
同じ学年の女子たちが、バタバタと駆けていく。
まぁ、音楽堂まではもう少しだし…走らなくていいかな。
「………っ、あれぇ…」
廊下で、立ち止まっている生徒がいる。
上履きの色からして…1年だろう。
「音楽堂…どこだっけ…」
「どうしたの?」
私は、思い切って話しかけてみた。
「っ!…あ、先輩…。音楽堂って、どこにあるんですか?」
高めのところで、2つに分けられ縛ってある黒髪。
くりっ、とした栗色の瞳。
…可愛いな、この子。
「…先輩?」
「あ、ごめん…。私も今から音楽堂に行くから…一緒に行こうか」
「いいんですか?……じゃあ、ご一緒して」
4月中旬。
入学式があり、新入生が入ってきた。
私がこの学校に来て、1週間。
周りの女子も、だんだんと私を仲間に入れて話をするようになった。
男子も時々絡んでくるけど…ほぼ無視している。
「やっば、次の授業ボーカルなのに…!」
「遅れるぅぅっ!」
同じ学年の女子たちが、バタバタと駆けていく。
まぁ、音楽堂まではもう少しだし…走らなくていいかな。
「………っ、あれぇ…」
廊下で、立ち止まっている生徒がいる。
上履きの色からして…1年だろう。
「音楽堂…どこだっけ…」
「どうしたの?」
私は、思い切って話しかけてみた。
「っ!…あ、先輩…。音楽堂って、どこにあるんですか?」
高めのところで、2つに分けられ縛ってある黒髪。
くりっ、とした栗色の瞳。
…可愛いな、この子。
「…先輩?」
「あ、ごめん…。私も今から音楽堂に行くから…一緒に行こうか」
「いいんですか?……じゃあ、ご一緒して」