ねぇ、好き。
「阿保面しながら考えさせてくださいつってたよ?」

え? そうだっけ?

「今すぐ返事してきたら? こういうのは早い方が言いやすいよ?」

「……うん。」

私はその人のもとへ向かった。

あー。

顔覚えてないや。

どうしよ。

しゃがみ込んだら、「どうしたの?」と上から声が降ってきた。

「なんでもないです。告白の返事をしに行くだけで——」

「え? じゃあ俺じゃね? 今日、笹川さんに告白したじゃん。俺。」

そうだっけ?

顔を見ても全然思い出せなかった。

「ここじゃあれだからさ、体育館裏行こうよ。付き合ってるって皆から言われるの恥ずかしいでしょ」

え?

私はオッケーするって確定してるの?

今から断るんですけど。

断りづら……。
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