ねぇ、好き。

吐き捨てるようにそう言うと「あはは。冷たいなぁ。ねぇ、俺の彼女になってよ。」と言われて、驚きを通り越してもう呆れた。

はぁ…?

初めて会ったような人の彼女?

しかも、さっきまで僕って言ってたくせに今は自分のこと俺って言ってて…キャラ作ってんのバレバレ。

「結構です」

もう即答で返事した。

「……え、ちょっと待って!」

「何が不満なの?」と言い返そうと振り向くと、すぐそこに顔があって、いきなり止まった私に気づけなかった彼と私は。










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