異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
「剣道……」

ブラッドはそう呟くと、なにやら考え事をし出した。その間も私は、騎士達に釘付けだ。さすがに本物の剣は使ってないようだけれど、剣道と違って、本物の敵を仮想しているせいか、遠目にもその迫力が伝わってくる。

「やってみたいか?」

隣に立つブラッドを思わず見上げれば、やれやれという顔をしている。それほどまで、羨ましそうな顔をしていたのだろうか……

「はい」

「わかった。ついてこい」









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