リコルド
それもそう、死の部屋というのは、
このお城の中で誰も入ることが出来ない
唯一の部屋なのだ。

私も絶対に入るなと何度も言われてきたおかげで
興味すらなくなっていた。

「で、もう大丈夫なの?」

鏡の中のフェルミを見ると彼女はニコッと笑い、

「もう兵が来て厳重に鍵をかけたとのことで…大丈夫みたいですよ」

と言った。

「さぁ、支度もできたことですし、朝食にしましょう。
お着替えが済んだら下りてきてくださいね。」
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